医療事務資料請求はこちら

医療事務の資格が早く取れる

医療事務資料請求はこちら

医療事務講座

HOME > 検体検査知識

血液生化学検査と主な疾患

血液生化学検査

血液を凝固しないよう試薬を加えて遠心分離を行い、赤血球や白血球などを分離、残った血清(血漿)を科学的に分析します。

・血清蛋白〜総蛋白、アルブミン、グロブリン、TTT、ZTTなど
・有機塩〜クレアチニン、尿素窒素、尿酸、クレアチニン・クリアランスなど
・糖質〜血糖、グリコヘモグロビンなど
・脂質〜コレステロール、中性脂肪、β−リポ蛋白、HDLコレステロールなど
・血清酵素〜AST(GOT)、ALT(GPT)、γ−GTP、LDH、アミラーゼ、アルカリフォスファターゼ、酸性フォスファターゼ、コリンエステラーゼ、ロイシンアミノペプチターゼ、アルドラーゼなど
・色素〜ビリルビン、ICG、BSPなど
・電解質〜ナトリウム、カリウム、カルシウム、クロールなど
・ホルモン〜甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモンなど

血液生化学検査と主な疾患

注・<主な検査>は疾患に対して行われる検査の種類

●心臓病

<主な検査> CPK、BNP、HANP、LDH、電解質

●高脂血症

<主な検査> 総コレステロール、中性脂肪、HDL、LDL、リポ蛋白分画

●肝臓病

<主な検査> GOT、GPT、γ−GTP、LAP、ALP、LDH、コリンエステラーゼ、ビリルビン、TTT、ZTT、A/G比

●腎臓病

<主な検査> 尿素窒素(BUN)、尿酸、クレアチニン、β2−マイクログロブリン、電解質

●糖尿病

<主な検査> 血糖、HbAlc、インスリン、Cペプタイド、1.5AG、フルクトサミン

GOT、GPT(肝臓の異常を敏感に反応する酵素)

◇GOT=AST、GPT=ALT <正常値> ・GOT 8〜38IU/I ・GPT 4〜43 IU/I <主疾患>急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝癌、劇症肝炎、心筋梗塞、甲状腺機能亢進症、貧血

LDH(5種類の酵素群の出所から病気を推定)

<正常値> ・180〜450IU/I 

<主疾患>心筋梗塞、心不全、肺梗塞、悪性貧血、白血病、筋ジストロフィー、急性肝炎、肝癌、胃癌、大腸癌、膵癌 ◇LDHは糖がエネルギーに変わるときにできる酵素。異常値が出ると5種類の分子構造の異なる酵素群であるアイソザイムを測定、どのアイソザイムが高値かを調べることにより異常のある臓器を推定。LDHは全身の組織細胞に含まれています。

LAP(肝臓や胆道の病気を診断する手がかりとなる)

<正常値> ・30〜70IU/I 

<主疾患>肝炎、肝硬変、肝癌、閉塞性黄疸(特に悪性腫瘍時)、急性膵炎、膵臓部癌 ◇LAPは胆道から排泄されるので胆汁のうっ滞が起ると血液中に増えます。

γ−GTP(アルコールによる肝障害に敏感に反応)

<正常値> ・成人40IU/I以下(男 16〜84IU/I、女 12〜48IU/I) 

<主疾患> アルコールによる肝臓障害、肝臓・胆道疾患

コリンエステラーゼ【ChE】(低値なら肝臓障害、高値ならネフローゼ症候群)

<正常値> ・3500〜8100IU/I 

<主疾患> ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、糖尿病、脂肪肝、肝硬変、劇症肝炎、慢性肝炎活動型、悪性腫瘍

ビリルビン(黄疸の種類を診断)

<正常値> ・総ビリルビン 0.2〜1.0mg/dl ・直接ビリルビン 0.4mg/dl以下 ・間接ビリルビン 0.8mg/dl以下 

<主疾患>体質性黄疸、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、溶血性貧血、肺梗塞、敗血症、甲状腺機能低下症

血清総蛋白【TP】(低値、高値とも臓器に障害があると診断)

<正常値> ・6.5〜8.3g/dl 

<主疾患> 脱水症、肝硬変、慢性肝炎、悪性腫瘍、多発性骨髄炎、水血症、急性肝炎、ネフローゼ症候群、急性腎炎

A/G比(アルビミンとグロブリンの比較)

<正常値> ・アルビミン 3.8〜5.3g/dl  ・A/G比 1.1〜2.3 

<主疾患> 肝臓障害、ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸症、多発性骨髄腫、悪性腫瘍、栄養不良

膠質反応【TTT、ZTT】(血清蛋白の沈殿量で肝臓をチェック)

<正常値> ・TTT(チモール混濁試験)4.0クンケル単位以下 ・ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)2〜12クンケル単位 

<主疾患>【TTT】急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、高脂血症、膠原病 【ZTT】急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌などの肝臓病 ◇血清蛋白に異常が起ると、試薬により蛋白が凝固したり沈殿物ができたりする量が増えます。γ−クロブリンが増えると沈殿量は増加、アルブミンが増えると沈降や混濁は抑制。

BSPとICG【色素排泄試験】(色素の残留量で肝臓の解毒機能を診断)

<正常値> ・ICG 停滞率 15分値 10%以下 消失率 0.158〜0.232 

<主疾患> 肝炎、肝硬変、肝癌、胆汁流失障害、体質性黄疸

ALP【アルカリフォスファターゼ】(胆汁の流失経路や骨の異常を診断)

<正常値> ・110〜354IU/I 

<主疾患> 肝・胆道の病気(急性・慢性肝炎、肝硬変、肝鬱血など)、ペーチェット病、骨軟化症、悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症 ◇異常値が出ると分子構造の異なる酵素群であるアイソザイムを測定、どのアイソザイムが高値かを調べて疾患を絞り込みます

血糖(糖尿病診断の決め手)

<正常値> ・60〜100mg/dl 

<主疾患> 糖尿病、インスリノーマ(膵頭腺腫)

グリコヘモグロビン【HbA1】(糖尿病の血糖コントロールの目安)

<正常値> ・HbA1 5.6〜8.2%  HbA1c 4.3〜5.8% 

<主疾患> 糖尿病、腎不全、溶血性貧血、インスリノーマ(膵頭腺腫) ◇HbA1はヘモグロビンがブドウ糖と結合したもの。HbA1さらにA1a、A1b、A1cに分かれ、糖尿病はA1cが上昇します。

総コレステロール【T−Cho】(高値の場合、動脈硬化の原因となる)

<正常値> ・130〜219mg/dl 

<主疾患> 高値⇒硬化糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ 低値⇒肝硬変、甲状腺機能亢進症

HDLコレステロール(動脈硬化を防ぐ善玉コレステロールを指す)

<正常値> ・男 40〜77mg/dl ・女 40〜90mg/dl 動脈硬化指数 4.0以下 

<主疾患> 動脈硬化、高血圧、糖尿病、高脂血症、心筋梗塞、脳血栓症

中性脂肪【TG⇒トリグリセライド】(コレステロールと並び動脈硬化の原因になる)

<正常値> ・30〜149mg/dl 

<主疾患> 家族性高リポ蛋白血症、クッシング病、甲状腺機能低下症、糖尿病、肥満、アルコール性肝障害 ◇心筋梗塞の患者は日本人の場合、中性脂肪が高値を示す場合に多く、コレステロール値はそれほど高くないとされている

尿酸【UA、ur】(高値の場合尿酸の結晶ができ、痛風になる)

<正常値> ・男性3.5〜7.7mg/dl ・女性2.6〜5.6mg/dl 

<主疾患> 痛風、グルタミン代謝異常症、尿酸結合血清蛋白欠損症、腎機能障害、悪性高血圧、多発性嚢胞腎、前立腺肥大

尿素窒素【BUN】(腎機能障害で高値となる)

<正常値> ・8〜20mg/dl

<主疾患> 腎不全、閉塞性尿路疾患、糖尿病、肝硬変、劇症肝炎 ◇高値で腎障害、低値で肝不全(肝硬変、劇症肝炎など)

クレアチニン(高値になるほど腎障害が大きい)

・男性 0.8〜1.2mg/dl
・女性 0.6〜0.9mg/dl <主疾患> 急性腎不全、慢性腎不全、尿路閉塞、尿毒症、腎盂腎炎

クレアチニン・クリアランス(尿血清クレアチニンで腎障害を診断)

<正常値> ・70〜130ml/min 

<主疾患> 糖尿病、末端肥大症、妊娠、心不全、腎硬化症、糖尿病性腎症、糸球体腎炎 ◇クレアチニン・クリアランス値=(尿クレアチニン×尿量/血清クレアチニン)×(1.48/体表面積)×(1/1440)

電解質(体液中のイオン濃度で腎臓病などを検査)

 

<正常値> ・Na    135〜150mEq/l ・k 3.5〜5.3 mEq/l ・Ca 8.4〜10.2mg/dl ・Cl 98〜110 mEq/l 

<主疾患> 腎臓病、糖尿病、内分泌疾患

アミラーゼ(尿の値と組み合わせて膵臓障害を診断)

 

<正常値> ・38〜136IU/I(酵素法) 

<主疾患> ・急性膵炎、慢性膵炎、膵嚢胞、耳下腺炎、腹膜炎、腸閉塞 ◇アミラーゼには膵型と唾液腺型の2つのアイソザイムがあります。アミラーゼはでんぷんなどの糖類を分類する酵素で、主に唾液腺や膵臓から分泌されます。

ACP【酸性フォスファターゼ】(前立腺癌の早期発見に有効)

 

<正常値> ・4.0〜10.7IU/I 

<主疾患> 前立腺肥大、前立腺癌、悪性腫瘍の骨転移、骨肉腫、肝癌、肝硬変、血小板減少症、白血病、ホジキン病 ◇ACPは酸性の条件下でリン酸を分解する酵素。(ほとんど全身の細胞に含まれています)特に前立腺フォスファターゼ(PAP)は前立腺癌の早期発見に効果あり。

CPK【クレアチンフォスフォキナーゼ】(筋肉の障害で高値を示す)

 

<正常値> ・男性 38〜196IU/I ・女性 30〜172IU/I 

<主疾患> 筋ジストロフィー、多発性筋炎、心筋梗塞、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、結合織疾患、高ビリルビン血症 ◇CPKはCK(クレアチンキナーゼ)ともいいます。

アルドラーゼ【ALD】(筋肉の障害を診断する酵素検査)

 

<正常値> ・6.0IU/I以下 

<主症状> 筋ジストロフィー、多発性筋炎、急性肝炎、心筋梗塞、脳圧亢進症、閉塞性動静脈疾患、白血病

血液生化学検査と主な疾患のトップへ


Loading